なぜブルボンは値上げと内容量変更を行うのか?
2025年9月22日、ブルボンは公式に「価格改定ならびに内容量変更」に関するお知らせを発表しました。
その背景には、以下のような要因があります
- 世界的な需要拡大と天候不順による農産物や原料価格の高騰
- 資材費・包装材・物流費・エネルギーコストの上昇
- 長期化する世界情勢の不確実性
- 自助努力によるコスト削減では対応しきれない継続的コストの上積み
これらを踏まえ、同社ではまず全社で効率化やコスト抑制に取り組んできたものの、現行の価格維持が困難という判断に至ったとのことです。
つまり、今回の改定はブルボンに限らず、多くの食品メーカーが直面する「原材料高騰と経営バランス」の難しさを映した動きとも言えます。
対象商品と改定内容は?(価格改定率・内容量変更一覧)
プレスリリースでは、以下のように複数の商品が価格改定・内容量変更の対象になる旨が記載されています。
価格改定対象商品
商 品 名 | 内 容 量 | 変 更 日 |
パキーラ | 6本 | 2025 年 11 月 1 日出荷分より |
濃厚チョコブラウニー | 1個 | 2025 年 11 月 1 日出荷分より |
濃厚宇治抹茶ブラウニー | 1個 | 2025 年 11 月 1 日出荷分より |
シルベーヌバー | 1個 | 2025 年 11 月 1 日出荷分より |
ミニチーズおかきCH | 28g | 2025 年 11 月 1 日出荷分より |
味ごのみファミリー | 110g | 2025 年 12 月 1 日出荷分より |
味ごのみ5パック | 92g | 2025 年 12 月 1 日出荷分より |
味ごのみCVSフック | 120g | 2025 年 12 月 1 日出荷分より |
内容量変更ならびに価格改定対象商品
商 品 名 | 変更前 | 変更後 | 変 更 日 |
ピッカラうまうま甘から味 | 51g | 49g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
ピーパリまろまろピーナッツ味 | 54g | 52g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
アルミ羽衣あられ | 39g | 36g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
セロ羽衣あられ | 65g | 60g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
内容量変更対象商品
商 品 名 | 変更前 | 変更後 | 変 更 日 |
チョコダイジェスティブビスケット | 17 枚 | 16 枚 | 2025 年 11 月 4 日出荷分より |
チーズおかき | 85g | 77g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
チーズおかきCVS6×4 | 85g | 77g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
210gチーズおかき | 226g | 210g | 2025 年 11 月 11 日出荷分より |
価格改定対象(出荷価格ベース)
改定幅は約4~17%とされており、特にチョコレート商品など8品目が対象になります。
内容量変更対象商品
さらに、米菓商品など4品目については、内容量減少+価格改定が行われます。
例として発表されている変更例:
- ピッカラ 6本 → 内容量が変動
- 濃厚チョコブラウニー/濃厚宇治抹茶ブラウニー
- シルベーヌバー
- 味ごのみファミリー、味ごのみ 5パック
- アルミ羽衣あられ
- チョコダイジェスティブビスケット(枚数が17枚 → 16枚に変更)
- チーズおかき 85g → 77g など
なお、店頭価格は基本的に「オープン価格」のままであり、改定幅は流通先(小売店・スーパー等)によって異なる可能性があります。
ユーザーが知っておきたい影響と対策
手元にある商品の価値・比較に注意
改定前の在庫商品が残っている店舗や家庭では、同じパッケージでも価格差や内容量差が出る可能性があります。購入するときは、内容量と単位価格(1gあたり価格など)をチェックすると賢い買い物になります。
小包装や少量商品への影響
今回の改定では、枚数・グラム数が削られる商品も含まれるため、”いつもの量”が少なくなることがあります。日常的にこれらお菓子を買っている人は実際の重さや枚数を確認しておきましょう。
値上げに対する心理的反応
ユーザーの中には「お菓子が高くなるなら買わない」と敬遠する層も出る可能性があります。ただし、品質維持と継続供給を考慮すると、改定はむしろ信頼性の維持と考えることもできます。
賢い買い時・買い方
- 改定直前や改定後すぐの割引やセールを狙う
- 定番商品をまとめ買いしてお得な在庫を確保
- 内容量変更対象品は、改定前の在庫を見つけたら即買い
- 小売店のオープン価格を比較する習慣を持つ
消費者の視点から見える「価格改定」の意味合い
この価格改定は、ブルボンのような長年支持を得てきたお菓子ブランドにとっても痛みを伴う決断だったと考えられます。しかし、これは単なる値上げではなく、品質と供給の安定を守るための施策として捉えるべきでしょう。
お菓子業界にも波紋。ブルボン改定で私たちはどうする?
ブルボンの「価格改定ならびに内容量変更」は、コスト上昇が止まらない現状を受けた苦渋の決断です。多くの消費者に直接影響を及ぼすため、賢い情報収集と比較力が求められます。
消費者にできることは、「内容量・単位価格を確認する」「改定前在庫をうまく活用する」「割引のタイミングを狙う」など。
長く支持されるお菓子だからこそ、改定後も選ばれ続けるために、ブルボンには品質維持と安定供給の努力を期待したいところですね!
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