日本を代表するお菓子メーカー・ブルボンが、2025年10月14日、鉄道貨物輸送による環境保全活動の功績を称える「第1回エコレールマーク表彰」にて、栄えある『エコレールマーク大賞』を受賞しました。
この受賞は、単なる企業表彰にとどまらず、「お菓子の未来を支える環境づくり」へのブルボンの真摯な姿勢を物語っています。

このページでは、受賞の背景、ブルボンの環境への取り組み、そして“お菓子メーカーとしての社会的使命”を、専門ブロガーの視点で詳しく解説!
エコレールマークとは?環境配慮企業の証
まずは、「エコレールマーク」について簡単に説明しておきましょう。
エコレールマークとは、環境にやさしい鉄道貨物輸送を積極的に利用する企業や商品に与えられる認定制度。
主催は公益社団法人 鉄道貨物協会で、輸送の効率化とCO₂削減を目指す日本政府の環境政策の一環として運用されています。
鉄道は、トラック輸送に比べてCO₂排出量を約1/10に抑えられるといわれており、物流業界では“最もエコな輸送手段”として注目されています。
その中で、「エコレールマーク大賞」は特に環境意識の高い企業に贈られる栄誉ある賞。
ブルボンは、その第1回受賞企業として名を刻みました。
ブルボンの環境意識は2006年から始まっていた
今回の受賞は突発的な功績によるものではなく、長年にわたる地道な努力の結晶です。
ブルボンが「エコレールマーク認定企業」として登録されたのは、今からおよそ19年前の2006年5月。
同年12月には「イオン水500ml」「天然名水 出羽三山の水500ml」が“エコレールマーク商品”として正式に認定されました。
以来、ブルボンは鉄道貨物輸送を積極的に採用し、現在ではなんと約40品目に及ぶ商品がエコレールマーク認定を受けています。
この実績は、単なる物流の選択肢ではなく、企業として「地球と共に歩む」姿勢の表れ。輸送の効率化と環境保全を両立させる取り組みが、高く評価されたといえるでしょう。
「プチクマ」が乗ったコンテナも走る!遊び心ある環境PR
ブルボンが特にユニークなのは、環境活動のPRにも“お菓子らしい遊び心”を取り入れている点です。
たとえば、同社の人気キャラクター「プチクマ」をデザインした専用の鉄道コンテナ。
このコンテナが全国を走る姿はSNSでも話題となり、子どもから大人まで幅広い層に「鉄道輸送=環境にやさしい」というメッセージを楽しく伝えています。

さらに、エコレールマークのロゴを商品パッケージにも掲載することで、消費者に自然と環境意識を促す仕組みを構築。
「おいしさ」と「思いやり」を一体化させたブルボンのブランド哲学が、しっかりと形になっているのです。
表彰式の様子と受賞の背景
表彰式は、2025年10月14日にザ・プリンス パークタワー東京で開催された「第32回 鉄道の日 祝賀会」で執り行われました。
エコレールマーク運営・審査委員会の委員長を務める東京海洋大学名誉教授・苦瀬博仁氏からも、ブルボンの取り組みに対して高い評価が寄せられています。
審査委員会が特に注目したポイントは以下の3つ。
- 長年にわたる継続的な鉄道輸送の活用実績
- エコレールマークの積極的なPR活動(パッケージ・コンテナデザインなど)
- 認定後も鉄道輸送を拡大し続けた推進力
これらの要素が総合的に評価され、初代「エコレールマーク大賞」という栄誉に輝いた…ということだと思います。
“おいしさ、思いやり、いつもいっしょに。”ブルボンの想い
ブルボンの企業理念「おいしさ、思いやり、いつもいっしょに。」
この言葉には、単なるお菓子づくりを超えた“人と社会と地球への優しさ”が込められています。
例えば
- チョコレートやクッキーの包装素材には環境配慮型フィルムを使用
- 省エネルギー工場の稼働や再生可能エネルギーの導入
- 食品ロス削減を目的とした製造ライン最適化
といった数々のサステナブル施策も展開中。
つまり、ブルボンの「エコレールマーク大賞」受賞は、輸送部門だけでなく、企業全体が環境と共生する姿勢を体現している証なのです。
お菓子を通じて“未来を運ぶ”ブルボンの挑戦
ブルボンは今後も、鉄道貨物輸送の利用をさらに拡大する方針を掲げ、将来的には、新製品の多くを鉄道で配送し、物流の脱炭素化を加速させる計画も進行中としています。
これは単なる企業のCSR活動ではなく、「お菓子づくりの延長にある社会貢献」というブルボンらしいアプローチです。
私たち消費者も、日常の買い物でエコレールマークのついた商品を選ぶことで、この流れに参加することができます。
ひとつのお菓子が、地球の未来を支える力になる。そんな温かい物語を、ブルボンは私たちに届けてくれているのです。
お菓子と環境が共に笑う未来へ
「エコレールマーク大賞」受賞は、ブルボンの長年の努力と“思いやり”の結晶です。
おいしいお菓子を作ることと、地球にやさしい選択をすること。
その両立を続けてきたブルボンだからこそ、この栄誉を手にすることができました。
これからも私たちは、お菓子を手に取るたびに思い出したい。
そのパッケージの小さなマークの裏には、環境への優しさと未来への願いが込められているということを。
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