ブルボンがベトナムでカカオ産地開発に着手。その理由は？
2025年11月12日、ブルボンがベトナム・ザライ省でカカオ豆の安定調達と現地産業の発展を目的とした覚書を締結したという大きなニュースが発表されました。
このニュースを見たブルボンファンが気になるポイントは次のとおりです。
- なぜブルボンがベトナムと協力するのか？
- 世界のカカオ事情に何が起こっているのか？
- 今後のお菓子の品質や価格にどう影響するのか？
- ブルボンのお菓子はより美味しくなるのか？
- 現地農家への支援内容とは？
このページでは、ブルボン専門ブロガーとして、ニュースから連想される疑問を解説していきます。
世界中でカカオ不足が深刻化。背景にあるのは“気候変動”
まず、この覚書締結の背景にあるのが 世界的なカカオ豆の供給不足 です。
近年、西アフリカを中心とした主要産地（コートジボワール、ガーナなど）では
- 気候変動
- 高温化
- 病害
- 降雨量の不安定化
などの要因で収穫量が大幅に減少。
その結果、
- カカオ豆の価格の高騰
- 調達の不安定化
- チョコレート製品の原価上昇
が世界的な問題になっています。
すでに多くのチョコレートメーカーが値上げや生産調整を迫られていますが、ブルボンはそこで 「自分たちで持続可能な原料産地を育てる」という戦略 に舵を切りました。
これはお菓子メーカーとしては非常に前向きかつ重要な決断といえるでしょう。
なぜベトナム・ザライ省なのか？アジアの新たなカカオ産地
ブルボンが新たなカカオ調達地として注目したのが ベトナム・ザライ省。
ベトナムは近年、以下の理由でカカオ産地として評価が高まっています。
- 気候条件がカカオ栽培に適している
- 栽培技術・発酵技術の品質が高い
- 生産量が増加しているアジア有力国
- 日本から地理的に近く運搬リスクが少ない
特にザライ省はチョコレートの品質に直結する 発酵技術 が評価されており、高品質なカカオ生産地として世界でも注目されています。
ブルボンがこの地域と協力を深めるのは、おいしいチョコレートを未来にわたって安定して作るための非常に重要な動きなのです。
現地企業「Trong Duc Cacao社」と協力。40,000本の苗木を無償提供！
今回の覚書には、日本のメーカーとしても珍しい 地域貢献型のプログラム が含まれています。
▼覚書に含まれる主な内容
- 7年間にわたる安定調達の購入契約
- Trong Duc Cacao社との協働プログラム
- 現地のカカオ農家に 3年間で40,000本を超えるカカオ苗木を無償提供
- カカオ栽培面積の拡大
- 生産性向上による農家の所得アップ
- ザライ省産カカオの高付加価値化
このプログラムは、単にカカオ豆を買うだけでなく、一緒に産地を育てる（＝持続可能な調達を確立する） という考え方がベースになっています。
ブルボンのお菓子を長年愛している人にとって、「原料の未来を守ろうとしている姿勢」はとても好印象ですよね。
安定供給＝お菓子のおいしさが守られるということ
ここで番気になるのが、「この覚書ってお菓子にどう影響するの？」という部分だと思います。
結論はこうです。
▼メリット
- カカオ豆の不足でお菓子が作れないというリスクを回避
- 原価高騰を抑えることが期待できる
- 高品質カカオを安定調達 → おいしさが安定
- 新しいチョコレート商品開発の可能性が広がる
特にブルボンのお菓子は、「ルマンド」「シルベーヌ」「アルフォート」「生チョコレート」などカカオを中心としたラインが非常に多い企業。
そのため、今回の覚書締結は 長期的にブルボンの品質を守る重要な一手 になると考えられます。
ブルボンが取り組む“持続可能なチョコレート”の形とは
世界では、カカオ生産国の課題を改善する取り組み（SDGsなど）が注目されていますが、ブルボンの取り組みは以下の点で特徴的です。
- 産地に苗木を提供して栽培面積を増やす
- 農家の所得向上を直接的に支援
- 高付加価値化による地域活性
- 企業の安定調達と地域発展を同時に実現
- 日本のお菓子メーカーとして実行力が高い
これは、単に“SDGsっぽい取り組み”ではなく、チョコレート産業の未来に本気でコミットする動き と言えます。
今後ブルボンのお菓子はどう変わる？ファンとして期待したいこと
今回の覚書締結を受けて、ブルボンのお菓子がどう進化するのか予測してみましょう。
▼期待できるポイント
①高品質なカカオを使った新商品が増える
ベトナム産カカオは香りが濃厚でフルーティーな傾向があり、生チョコやアルフォートの新シリーズへの展開が期待できます。
②限定品・地域別カカオの商品が登場する可能性
「ザライ省カカオ使用」など、産地を明確にしたチョコの登場も有り得ます。
③価格が極端に高騰しにくくなる
安定調達に繋がるため、消費者にも嬉しいメリット。
④サステナブルなチョコレート需要への対応
エシカル志向のユーザーからも支持される動きになります。
お菓子の「おいしさを守る」だけでなく、お菓子の「未来をつくる」取り組みが今回の覚書なのです。
消費者としてできることは？“知って選ぶ”だけで貢献になる
こうした背景を知ると、いつものブルボンのチョコ商品がちょっと違って見えてきます。
実は消費者側も“サステナブルなお菓子を選ぶ”という行動を取るだけで、間接的に産地支援に参加できます。
- 「ザライ省カカオ使用」の商品が出る
- 「持続可能なカカオ」マークが付く商品が増える
今後こういった変化があれば、ぜひ手に取ってみてたいですね！
ブルボンの覚書締結は“未来のおいしさを守る一歩”
ブルボンがベトナム・ザライ省と締結した今回の覚書は、単なる企業ニュースではありません。
- 世界的なカカオ不足への危機感
- 持続可能な産地を一緒に作るという決断
- 現地農家を支援する強い姿勢
- ブルボンのおいしさの未来を守る取り組み
これらが詰まった、とても意義深い内容です。
チョコレート好きとしても、お菓子ファンとしても、今後のブルボンの動きにますます注目したいですね～
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